リテール戦略担当役員メッセージ

1. リアル店舗事業の収益力強化

 リアル店舗事業の収益力強化は、「JT-2028 経営計画」における最優先かつ最大のテーマです。私たちは、これまでの規模や店舗数を追い求める路線から脱却し、リアル店舗の数に依存しない持続可能な高収益体制へとシフトします。その施策として、収益性の改善が見込めない不採算店舗15店舗の計画的な撤収を実施します。店舗撤収によって生じる人的資本を既存店舗だけでなく、リフォームやモバイルといった今後の成長領域へ最適配置することで、全社的な収益向上を図ります。
 今後の店舗展開においては、これまでの画一的な売場展開から脱却し「単独店」「モール内店舗」「複合型店舗」といった店舗タイプごとの地域特性や競争環境を考慮する「タイプ別マーケティング」を実践します。現場主導で、お客さまのニーズに寄り添った多彩な売場づくりや価格戦略を推進し、リアル店舗ならではの体験価値を再構築します。さらに、一部の既存店舗についてはアウトレット業態への転換を進め、地域における競争力と集客力の向上を図ります。アウトレットでは、当社の最大の物流拠点である「関西茨木物流センター」をはじめとする先進的な物流体制をフル活用し、滞留在庫の徹底的な削減と新製品の早期導入による収益向上、商品在庫回転率の向上を実現し、健全な財務体質を構築してまいります。

2.「 家電量販店版マチの電器屋」の具現化:『出来ません!』
  を言わない「まごころサービス」の追求

 私たちが「JT-2028 経営計画」で掲げる新しいビジネスモデルの理想像、それこそが「家電量販店版マチの電器屋」の具現化です。「攻め」の姿勢で現場力から新たな付加価値を創出するこの戦略の本質は、単なる技術提供としての「駆けつけサービス(配達・修理・工事)」にとどまりません。オンライン技術も駆使してお客さま一人ひとりのお困りごとにトータルで寄り添い、信頼関係を深めていく「まごころサービス」の追求こそが真の狙いです。
 お客さまに対して『出来ません!』と言わない環境を整備するため、店舗スタッフのサービスセンター研修を強化し、配達・工事・修理に関する基礎知識を再確認・徹底習得させ、現場の課題解決力を底上げします。そして、このサービスを関西全域へ一気に拡大すべく、北摂、奈良、阪南・和歌山、京都、兵庫東といった主要エリアへ「まごころサービス」を水平展開し店舗撤収で生まれた人的資本を再配置することで、地域密着の体制を確立します。
 特に次代を担う若手社員に対して「マチの電器屋=まごころ」の教育を徹底し、マインドセットの改革を促します。私たちの強みである関西における圧倒的な認知度、強固な会員基盤、そして自社インフラを武器に、有形商品である家電販売という「点」の接点を、日常の困りごとを解決する「線」のつながりへと変革することで、お客さまを熱狂的な「コアファン」へと進化させ、顧客生涯価値(LTV)を最大化してまいります。

3. 成長事業であるリフォーム事業の拡大

 当社の次世代の柱として持続的成長を牽引するのが、リフォーム事業の飛躍的拡大です。これまでのリフォーム事業は、家電製品購入後のリピートオーダーに対して「パックリフォーム」が中心でしたが、今後は「オーダーリフォーム」へ進出すべくジョーシンリフォーム近畿との連携を強化してまいります。
 当社の強みである家電製品と親和性が高い「水回りリフォーム」を中心に、内装・外壁塗装・内窓交換・バリアフリーなどの介護対応メニューまで幅広く拡充し、自社ECサイトでも販売を拡大することで、2028年度でリフォーム事業売上高200億円規模の達成を確実なものとします。