当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すコーポレート・ガバナンス強化の一環として、社外取締役と監査役で構成する取締役会の実効性評価委員会が主体となって事業年度毎に取締役会の実効性などの分析・評価を行い、その改善に向けた継続的な施策推進に取り組んでいます。また当社は、取締役の多様性が取締役会の実効性を左右し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に大きな影響を与えるとの考えに基づき、経営戦略の実現に向けて取締役会が全体として備えるべきスキルを「スキル・マトリックス」に取りまとめ(P.69~71)、取締役候補者選定の判断材料としています。
取締役会の実効性向上に向け、2022年度はスキル・マトリックスをもとに取締役・執行役員個々のスキルアップの取り組みをスタートさせました。

(1)評価のプロセス

(2)主な評価項目

❶ 中長期的な経営戦略・経営ビジョン
❷ マテリアリティの実現に向けた具体的な事業計画
❸ 人的資本への投資など経営資源の配分

❹ 取締役会の機能強化と執行役員会への権限委譲

❹ 取締役会として備えるべきスキル
❺ サクセッションプラン
❻ スキル・マトリックスに基づく役員トレーニング

❼ サステナブル経営を支える報酬体系

(3)2022年度の取り組み内容及び評価と今後の方針

役員トレーニング

2022年度は、「取締役及び執行役員のスキルアップに向けた役員トレーニングの強化」を取締役会の実効性向上に向けた取り組みテーマに掲げ、外部講師による下記5テーマ、合計6回のトレーニングを行いました。また、スキル・マトリックス(P.69~71)に掲載した「経営スキル」を磨くため、サステナビリティ推進体制を変更し、取締役・執行役員が社内重要会議の統括責任者を歴任することで、実務を通じて経営に関する知識・スキルを更新する実践的なトレーニングをスタートさせ、次期取締役候補者のサクセッションプランの取り組みとしても役立てています。

トレーニングテーマ

テーマ選択の理由

コーポレートガバナンス改革

サステナビリティを巡る課題を意識した経営戦略及び新中期経営計画策定のため

気候関連情報の開示(TCFD)

気候変動問題を社会に対するポジティブインパクトとして経営戦略に組み込むため

DX時代のデジタル・ガバナンス

デジタル技術を基盤とするイノベーションをリードしていく知見を習得するため

投資家視点からの企業価値向上①・②

PBR改善に向けた資本コスト・株価を意識した効率経営への変革のため

政策保有株式