社外監査役
橋本 雅康

社外監査役は、他企業経験に基づく経営観・一消費者・一株主としての第三者的視点に立ち、かつ社内風土も理解したうえでのリスクを感知していくことが重要と考えております。非常勤役員との認識面の橋渡しも大事な役割の1つです。その点では社外の立場で意見具申できる意義は大きいと考えます。現段階では監査役会設置会社の機関設計下でマネジメント型からモニタリング色強化を指向し執行役員会への大幅権限移譲など執行分離を推進中です。経営理念刷新や将来像議論の活性化、役員スキルのバランス改善など、目標とする在るべき取締役会へと大きく踏み出しております。企業を取り巻くリスクが複雑・多様化する中、今後一層注力すべきは、企業リスクマネジメント力の強化、将来の企業経営を見据えた次世代役員候補者までも含めたスキルの深化・充実への取り組み強化です。DX化推進の一方で情報管理やシステム障害などリスクの増大、SNSなどでのレピュテーショナルリスクの脅威、物流センター一極化での有事リスクなど、企業組織として平時からの体制整備や備えは、社員教育面も含め一層強化が必要と考えます。

今後、社外監査役として特に企業リスク面の視野拡大と見識向上を図り、企業価値毀損を防ぐための内部統制の質向上、企業のリスク感応度向上に努めていきます。社外・消費者・株主の視点を備え、長期目線・俯瞰的視点で当社の継続的発展と健全なガバナンス維持のための道程を監視及び意見具申を行い、取締役会活性化を通じて企業価値の向上に貢献してまいります。