コンプライアンス推進体制

当社におけるサステナビリティ活動は、グループ事業活動全般における課題を解決するための取り組みであり、これらの取り組みを支える基盤としてコンプライアンスの推進体制を位置づけています。事業活動における諸問題や社会的課題に対してはサステナビリティ委員会にて対応方針を検討のうえ対応状況を定期的に確認し、企業価値向上につなげていきます。
コンプライアンス推進活動の基盤として、当社グループで働く全従業員が実践すべき行動や判断の基準、遵守すべき行動指針を明示した「ジョーシングループ行動規範」を策定しました。この行動規範は、「ジョーシングループ腐敗防止方針」とともにさまざまなステークホルダーに対する行動、法令・社会規範の遵守、公正な取引の推進、環境保全、個人情報の適正な取り扱い、製品の調達方針など、サプライチェーンにおける活動指針を示しています。この行動規範は、入社時や昇格試験スクーリングなど、階層別従業員教育における基本ツールとして活用しています。

公益通報体制

当社は、違法・不適切な行為の防止と早期是正、自浄能力向上を図るため、内部告発プログラムとして公益通報体制を整えています。この制度は、ジョーシングループの従業員だけでなく、FC加盟店の従業員、お取引先さまや業務委託先のスタッフ、退職従業員も利用することができます。なお、通報者に対しては通報による不利益が生じない配慮や匿名通報の受付など、公益通報者の保護を保証しています。

【内部通報件数(2022年度)】61件(ハラスメント60件/社内ルール違反1件)

法務・リスクマネジメント担当 執行役員メッセージ

当社は家電の小売店として、創業時より一貫してお客さまの立場に立った商売を心がけてきました。耐久消費財である家電製品はアフターサービスも重要であることから、当社は1956年にサービス部門を開設し、販売からアフターサービスまでオールインワンの体制を確立し現在に至っています。さらに、リアル店舗とEC間をシームレスに利用できる会員カードの発行により、データベース化した顧客情報を利用した会員サービスの拡充と多彩なマーケティング活動を展開しています。私のミッションである法務・リスクマネジメントの部門は、これらの事業基盤である顧客情報や従業員の個人情報が常に安全・安心な状態で利活用できる仕組みの構築・管理を最重要課題としています。このほか、ジョーシングループを取り巻くさまざまなリスク(災害リスク、事業リスク、経営リスクなど)をリスク管理委員会にて一元的に管理し、リスクごとの対応体制整備と運用管理に努めています。
デジタル技術の進化やグローバル化の加速などにより、我々を取り巻く社会環境はこれまでにないスピード感と拡がりをもって劇的に変化しています。「JT-2025 経営計画」の事業戦略展開においては、サプライチェーン、デマンドチェーンをも含めた公平性、透明性の高いリスクマネジメントが重要課題になると認識し、企業価値向上を支えるリスクマネジメント体制への進化に努めてまいります。

法務・リスクマネジメント担当 執行役員
名畑 和世